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実務で成果を生む人財を育成する、全10回短期集中の実践型マーケティング研修。顧客調査を通じ実務課題の解決力を強化

研修

2026/02/02

業種:

ITサービス

従業員数:

~100名

課題:

デジタルマーケティング人材の育成

導入企業

TFHD digital株式会社
安田 凌平氏

TFHD digital株式会社(東急不動産ホールディングス株式会社兼務)
小林 香穂氏

TFHD digital株式会社は、東急不動産ホールディングスグループのDX機能会社として、グループ各社のDX推進やDX人財育成に取り組んでいます。デジタルマーケティングはグループ各社がそれぞれに取り組み、様々な経験を積み重ねてきました。

しかし、グループ全体を見渡すと、デジタルマーケティングを体系的に学ぶ機会は限られており、経験則で進めるケースや、リソースの配分が難しい会社も一部ありました。知識と実務のつながりを強化し、研修効果をビジネス成果につなげる――このような改善点が見えてきたのです。

こうした状況を背景に、TFHD digital株式会社ではDX人財育成プログラムの新たな柱として「実践型トレーニープログラム デジタルマーケティング講座」を開講しました。パートナーを務めたのは、数多くの実績を持つWACULです。

今回は、講座を企画したTFHD digital株式会社の安田さん・小林さん、そして研修を実際に受講されたライフ&ワークデザイン株式会社の望月さんに、WACULの西井が話を伺いました。

グループ全体のDXを底上げする“実務で成果を出す”人財育成

西井 最初に、お二人が普段どのような業務を担当されているか教えてください。

安田 私はDX人財の採用をメインに、人事・コーポレート業務全般を担当しながら、トレーニープログラムの企画・運営も担っています。

小林 私は東急不動産ホールディングスの社員としてグループ全体のDX戦略立案や新規DX施策の立ち上げ、グループ各社支援を行う一方、兼務先のTFHD digitalでは、トレーニープログラムの企画・運営を担当しています。

西井 トレーニープログラムは、TFHD digitalに所属する高度なデジタル人財や外部講師が伴走しながら進められる実践型の研修でしたよね。特に“ブリッジパーソン”と呼ばれる、デジタルの知識をビジネスに落とし込み、プロジェクトを主体的に推進できる人財を育てることを目指していました。今回新しく「デジタルマーケティング講座」を立ち上げた背景を教えてください。

小林 これまでトレーニープログラムでは、データ活用やプロジェクトマネジメントの研修を実施してきました。どちらもTFHD digitalの社員が伴走支援しながら、業務に直結させる仕組みで進めてきました。

デジタルマーケティングに関しては、グループの中には知識を持つ社員も増えてきましたが、グループ全体の視点で見ると体系的に学ぶ機会が少なく、勘と経験など感覚で検討しているケースも多くありました。中には、そもそもデジタルマーケティングには手が回っていない会社も見られました。

西井 確かに、グループ間で知識の差やリソースの違いがあると、全体で底上げする仕組みが必要になりますね。

小林 そうした状況を受けて、体系的に学びながら実務課題を解決に結びつけられる、デジタルマーケティング領域の「DX推進人財」を育成したいと考えました。そのために新たに「デジタルマーケティング講座」を立ち上げました。

デスクの上のラップトップを使っている男性

AI 生成コンテンツは誤りを含む可能性があります。左からTFHD digital株式会社 安田 凌平氏、小林 香穂氏(東急不動産ホールディングス株式会社兼務)、WACUL西井

推薦制で課題意識の高い人財を選抜。短期集中で成果を創出

西井 どのような方に参加してほしいと考えていたのですか。

安田 講座の最終的なアウトプットとして、デジタルマーケティング施策などをまとめたプロジェクト計画書を制作し、最終発表会でのプレゼンを経て実務で活用していくことを想定していたため、研修で学んだ内容をそのまま実務へ活かせる方に参加していただきたいと考えていました。具体的には、マーケティング部門に在籍し、実際に課題を抱えている方々です。

また、マーケティング領域は自部門だけで完結できる施策が少なく、様々な部門と連携して進める必要が出てくるため、会社の事業構造を理解し、ある程度の業務範囲を持ち、社内の意思決定権層に働きかけられる立場の方が望ましいと考えました。

西井 なるほど。単に学ぶだけでなく、社内に持ち帰って実行できる層に絞ったのですね。

安田 はい。今回は少人数精鋭のプログラムのため、公募ではなく各社に直接お声がけし、推薦のあった方にご参加いただきました。人数制限上、数社にしか声をかけられませんでしたが、デジタルマーケティングに課題意識を持つ会社がほとんどで、反応はとても前向きでした。残念ながら今回参加できなかったものの、次回はぜひ参加したいとおっしゃる会社も複数ありました。そのため、今回実施した第1回が終わった後、第2回を実施することも早々に決まりました。

実績と事業理解に基づく、信頼の共創パートナー

西井 今回、研修パートナーとしてWACULを選んでいただいた理由を教えてください。

小林 東急不動産ホールディングスグループ内での支援実績が既に複数ありましたし、研修をお願いした経験もありました。実績に裏付けられた安心感は大きかったです。

また、検討段階での打ち合わせの際に、私たちの事業や課題をしっかり理解した上で会話できたことも大きな決め手で、共通言語で話せる安心感がありました。

さらに、講義内容を一緒に作り込む過程でも、私たちの細かな要望に応えていただきながら、デジタルマーケティングのプロとして新しい知見もプラスしていただける。そうした姿勢に強い期待を抱きました。

学びを成果に変える、実務直結の研修設計

西井 講座を設計する上で、どのような点にこだわりましたか。

安田 とにかく「実践型」にこだわりました。インプットの講義は最小限にして、実際に調査や分析を行い、自社の事業を題材にデジタルマーケティングの企画書をつくる実践的なカリキュラムにしたいと思っていました。

また、実際のお客様に対して調査を行う機会も設けました。単なる知識習得にとどまらず、研修を進めることでそのまま実務課題の改善や解決に直結させたいと考えたからです。

点在課題を“線”に変え、全体を見通す力を育む

西井 ここからは受講者の望月さんにお話を伺います。まずは普段の業務と、研修の受講前に感じていた課題を教えてください。

望月 私はマーケティング企画部で、主にWeb広告戦略とブランディング戦略に取り組んでいます。また、ブランドのHPやSNS運用も行っています。着任して間もないこともあり、コンテンツごとに課題整理や方針を立てる必要がありましたが、それが点在してしまい、全体を俯瞰できていませんでした。

マーケティング全般を見ても、点と点が線につながらず、直近の課題ばかりに目がいってしまう。施策全体にストーリーがなく、何を判断軸にすべきかが分からず不安を抱えていました。

西井 望月さんは部長としてマーケティング全体を管轄されつつ、現場経験も長い。その両面の視点を持って研修に臨まれていたのが印象的でした。受講を決めたきっかけは何だったのでしょうか。

望月 前職で少し経験はありましたが、基礎を改めて体系的に学び直したいと思いました。何を起点に考えればいいのか、感覚に頼らずプロセスを理解したい。その思いが強かったですね。上長からの推薦もあり、参加を決めました。

WACUL西井、ライフ&ワークデザイン株式会社の望月氏

顧客視点で課題を再定義し、“本質的な改善軸”を見出す

西井 研修を通じて特に印象に残ったことは何でしょうか。

望月 カスタマージャーニーの作成です。正直、言葉としては知っていましたが、使い方は分かっていませんでした。実際に作成してみると、フェーズごとに顧客目線で「印象」や「感情」を考えることで課題が整理できました。結果的に、弊社の場合はどのフェーズでも「分かりづらい」「判断軸が見えない」という共通課題に集約できたことが大きな発見でした。

西井 そうでしたね。ジャーニーを通じて課題が“見える化”されました。その気づきが次の顧客調査にもつながりましたね。

望月 はい。もう一つ印象的だったのは定量アンケートです。これまでにもまとめる機会は多かったのですが、本当に得たい情報を収集するには、設問設計の粒度や角度が重要だと分かりました。抽象的な設問が多いと改善に活かせません。何においても「何のためにやるのか」を整理することが大事だと改めて気づきました。

カスタマージャーニー作成のワークショップ

顧客調査設計のワークショップ

実践を通じて理解を深化。実務へつなげる力を磨く

西井 講座の最終回では、まとめたカスタマージャーニーや調査結果、施策などを取りまとめて発表していただきました。実際に取り組んでみての気づきはありましたか。

望月 実践を通じてこそ、本当に理解できると感じました。フワッと理解していただけの部分が、やってみて「まだ理解できていなかった」と気が付くことができました。アンケートを取って集計するという一連の流れを経験したからこそ、全貌が見えました。

西井 メンターとしてご一緒する中で、望月さんが一つひとつのワークに丁寧に取り組まれていたのを強く感じました。その積み重ねが、最終的な成果物の質を押し上げたのだと思います。

望月 また、メンターとの壁打ちも学びでした。実際に手を動かしてみると自分の理解が浅い部分が浮き彫りになり、メンターに問いかけてもらうことで考えを深められました。今まで受けた講座の中でも、ここまで実践したのは初めてです。スピーディーに実務につなげられる手応えを感じています。

西井 実務に直結する手応えを感じていただけたのは、この講座の大きな価値でしたね。課題を整理して次のアクションが具体的に見えたことは、今後につながる確かな成果だと思います。


最終発表会の様子

俯瞰的な問いが思考を深化。利用者視点を育む伴走支援

西井 担当メンターがついて伴走する形式はいかがでしたか。

望月 非常に助けになりました。自社メンバーだけで進めると「サービスを知っている人」なので、どうしても事業者目線に偏ってしまいます。経験や直近の傾向に引っ張られて、利用者視点を持ちきれないこともあります。

その点、メンターが俯瞰した問いを繰り返し投げてくれることで、視野や視座を変えられました。利用者の立場で考えることができたのは、大きな収穫です。

西井 調査や宿題を通じて貪欲に意見を求めてくださったからこそ、問いかけを深く活かすことができましたね。受講姿勢そのものが成果を広げていたと感じます。

実務に波及する成果が見えた、育成プログラムの確かな手応え

西井 事務局として、今回の進め方をどのように振り返りますか。

小林 ワーク中心の設計にしたことで、単なる知識のインプットに終わらず、参加者が実務に落とし込める研修になったと思います。私自身がこれまで受講した研修では「知識を得たけれど実務に結びつかない」ことが多かったのですが、今回は、参加者が案件支援を受けているかのように自然と実務につながっていく姿が見られました。

西井 今回実施した第1回の実践を通じて成果が見えたのは大きな収穫でした。受講後のアンケートでも高い評価をいただき、研修の手応えを裏付ける結果となりました。第2回でも新たな受講者によって、また違った気づきや成果が生まれると期待しています。

学びを再現し、組織に定着させる人財育成の仕組みを構築

全10回(3か月)、短期集中で実施した「実践型トレーニープログラム デジタルマーケティング講座」は、座学で知識を学ぶだけでなく、実際の業務にそのままつながる内容になりました。ポイントは大きく3つです。

  • 実践的なスタイル:自社の課題を題材にしながら、座学だけでなくワークを中心にして成果物を作り上げる

  • 顧客理解の強化:カスタマージャーニー作成や実際の顧客向けアンケート設計・実施を通じて、利用者の目線から課題を見直す

  • メンターの伴走:受講者に担当メンターがつき、問いかけや専門知識のアドバイスを受けながら、新しい視点で考えを深める

受講者のみなさんは研修の学びを自分ごととして吸収し、実務に活かす手ごたえを感じていました。

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